2016年8月1日月曜日

高度順応

3600mのベースキャンプを基点に、薄い空気に体を慣らす「高度順応」を数日かけて行いました。

順応初日は4000mまでハイキング。奥に見える山の一番高い部分がレーニン峰の山頂(7134m)です。


高度順応の序盤はキツい時も多々あります・・。


翌日は付近の山に登りました(4100mまで)。





次の日は、レーニン峰へ向かう次のキャンプ地(4400m)まで13km歩き、そこで2泊しました。


このようなちょっと怖い道を延々と歩きます。
低酸素に加えて結構暑かったこともあり、この辺りもキツかった気がします。


キャンプ1に到着
翌日は天候に恵まれませんでしたが、近くの山の途中まで登りました(約4700m)。


2泊目の夜中から雪が降りました。

3日目、同じ道をベースキャンプまで帰ります。下りで順応も進んだためか、往路よりはるかに楽でした。


マーモット




2016年7月、キルギス共和国に来ています

3月下旬に南極観測から帰国し、はや4ヶ月が経ちました。まだ全ての書き込みが終わっていないのですが・・。

山岳氷河掘削の国際プロジェクトに参加させて頂けることになり、2016年7月下旬から約1ヶ月の予定で中央アジアのキルギス共和国に来ています。緯度は日本と変わらないので、アイスコア掘削に適した氷河は標高がかなり高い場所にしかありません。今回掘削するのは5200m以上の場所です。

首都のビシュケクにて、日本から輸送した物資の確認などをしました。
ソビエト時代のレーニン像が残っています。なお、今回訪れる場所は「レーニン峰」という山の付近です。

準備が整い、ビシュケクからオシまで移動し、さらにレーニン峰ベースキャンプに向かいます。後半は悪路のため、250kmほどの道のりに7時間かかりました。
標高3615mの峠からの眺めです。道路が見えるでしょうか。

遊牧民が遊牧生活を営んでいます。

標高3600mのベースキャンプに到着しました(7/24)。


常設テントの内部
洗面所
到着日の夕焼け